明け方 蒸気機関車の汽笛が
ホー ホー ホー ホー と
遠くから鳴り響き
幼年時代に聞いた
その音が
今も心の奥で響いている
黒い煙を吐きながら鉄の車体が
汽笛一声
真っ白な蒸気を吹きつけ
大きな車輪がユックリ回転し
刃物のように光るのを見つめていた
少年時代
将来を夢見ながら汽車に乗った
前の座席に座っている
若い女性の顔を
まともに見られなかった
青年時代の
硬い椅子の感触
今 僕の心の中で
力強く 男らしい
あの蒸気機関車が
石炭の匂いを吐きながら
ユックリと動き出した
最後の力を振り絞つて
(2005・7・16)
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- 2005/07/16(土) 01:52:18|
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