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走れ!でんどう三輪車
齢70にしてブログなるものに挑戦!人生まだまだこれからですよね(^^)//。俳句や詩歌を趣味として又釣り人として、 、、、、、はたまた「でんどう三輪車」として、日々の出来事を綴ります。

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パジャマのしみ

  パジャマのしみ  いのうえ つとむ

手術が終わり麻酔がきれて
深夜になってから痛みがひどくなった
咳一つが 雷が落ちたように傷口に響いた
寝返りなどとても打てない
少しでも動けば
痛みが走る
痛い !
激痛が走る !
なぜこんなに 僕は弱いのか
仰向けになり冷凍のマグロのように
身を硬くしているしかないのか
今・夜中なのか 何時だろう
痛め止めの座薬は
効いているのか
いないのか
痛い !
もう駄目だ
トイレに行きたくなった
ボタンを押してナースを呼んだ
「どうしましたか」とスピーカーの声
夜勤の看護婦さんが一人 すぐ来てくれた
「 尿瓶にする・トイレに行ける? 」
と優しく尋ねられたが困った
やはり尿瓶は嫌なので
「トイレに行ける」
と答えた
トイレに立つた
体を支えられながら
全身が痛みに痺れていた
手術着の裾を広げてくれたが
用を足すと体中冷や汗で
びっしょり濡れていた
僕は
ベットに腰掛て
体を拭いてもらつた
上半身そして下半身と
丁寧に・丁寧に拭いてくれた
「 風邪を引くからパジャマに着替えよう 」
と優しく言いながら着替えさせてくれた
点滴のチューブが袖を通っていて
途中の繋ぎではずれた
そのとき薬の液が
こぼれて
シーツとパジャマを少しだけ汚した
「 ごめんね 」「 ごめんね 」と
何度も何度も謝まられたが
パジャマなんか
いいんです
「 消したくない・真心の記念だ 」
心の中で僕はつぶやいた
嫌な顔一つせず
清純な
彼女の眼差しは
ナイチンゲールの精神そのもの
その優しい温かい真心に
傷の痛さより
痺れた

 ( 2005・7・7 )
( 横浜s病院・ナースに感謝の気持ちで )

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  1. 2005/07/07(木) 18:30:02|
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