ああ!
どうしてだろう
風がスーと通りぬけ
春の光は
まぶしいけれど
ただ忙しさと
悲しさに
その日
その日が
いっぱいで
木の葉の囁きも感じない
小鳥の囀りも上の空
花の挨拶も
虫の目覚めも
気がつかない
頭の中も
心の中も
いわしか
マグロの
缶詰となっていた
目には見えない
心の手帳に
書き記された
過去の日々の
悲しき心
ああ!
今
キコキコと
缶詰の蓋を
切って開けた
いわしや
マグロの缶詰が
甘い香りの
花となって
飛び出した
桜の開花のように
生きているという事の
この喜び
(2006・25) NO・303
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- 2006/03/25(土) 01:27:00|
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