FC2ブログ

走れ!でんどう三輪車
齢70にしてブログなるものに挑戦!人生まだまだこれからですよね(^^)//。俳句や詩歌を趣味として又釣り人として、 、、、、、はたまた「でんどう三輪車」として、日々の出来事を綴ります。

●人気blogランキングへ参加中●ここをクリックして応援して下さいね!

雪舞・・雨さんの詩

雪舞い

雪の降る
夕暮れ
銀細工の腕輪を
通してみた

どうしてこんなに細いのか,と
笑われた左手首に
ひっそりと

日は沈む


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

母なく子なく
兄弟なく
父なく
面影もなく

夕餉の蕗を煮る
われを待つは白き夕闇



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

カテーテルは腕じゃないんです
だから,処置のあとは
砂袋で固定する

迷走反射?で何度も吐く
痛くないなんて

半分目覚めた意識で
焼けつくものを受け止める

ここは
天国と地獄の境界線


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

死にかかった父の傍には
もう
誰も来なかった

わたしは
ベッドに括られた父を
見下ろしていた


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

母は梅が匂う頃
逝った

苦痛から解放された面影は
すべての現実を拒絶していた

わたしは棺のドライ・アイスを
庭に放り出し

母に死化粧をした

みんな,綺麗だね,と言った

さあ,精進落とし,そう言って叔母たちは
きらきらと帰ってゆく

その後姿に,雪が降っていた

父は,あっけに取られて,わたしを殴ることも
忘れていた
スポンサーサイト







  1. 2005/11/24(木) 08:22:11|
  2. 日々のできごと|
  3. トラックバック(-)|
  4. コメント:0

  

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する