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走れ!でんどう三輪車
齢70にしてブログなるものに挑戦!人生まだまだこれからですよね(^^)//。俳句や詩歌を趣味として又釣り人として、 、、、、、はたまた「でんどう三輪車」として、日々の出来事を綴ります。

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笹の風

11月5日
特別養護老人ホーム 『笹の風』のスタッフの方がケアーマネージャーのFさんと来宅。
11日12日一泊二日のホームスティ契約完了。

11月11日12日
早朝より準備、10時30分お迎えの車が来た。・・運転は女性。
石川島重工の社宅の跡地の高台に3年前にこの『笹の風』が出来たという。
土地が整地されているとき車の窓から「何ができるのかな?」と話した場所だ。
通りに面したところに大型の焼き肉店と寿司店が並んで開店していて
老人ホームはこの住宅街を見下ろすように建てられていた。
案内された4階は新しいとはいえ清潔で実に綺麗だ。
10人ほどの利用者が休憩していてどの人も虚ろな顔をしていた。
窓の外には富士山もよく見えて素晴らしい環境だ。
・・それに引き換え『虚ろな顔が』寂しく悲しく思えた。
しばらくして昼食が出た。
限られた予算の中で「心を込めた食事だ」と思った。
部屋に案内されて窓から見える竹藪の笹の葉が風に揺らいでいて
『笹の風』のホームの名前に「なるほど」と思った。
新しい上に清掃が行き届き心身休まる思いがした。
『虫』から離れ、静かな空気に包まれて『小説でも書こうか』などと思った。
・・お風呂はリフトで入浴。入れ替わり4人ほど入浴の後で数分の短い入浴だった。
汗びっしょりの女性のスタッフに背中を流してもらいながら
「一日何人ぐらい背中を洗うの?」と聞くと
「3階と4階で40人ぐらい・・かな」と教えてくれた。
「有り難う」と何度も言った。
「有り難う」・・「辛い、大変なお仕事ですね」と礼を言うと
「大変よ」・・「悲しくなっちゃうう」と若い彼女は答えた。
「給料は安いし」
隣りにいた同僚と目を合わせて
「ふふ・・本音j」と二人が笑っていた。
その笑顔が愛苦しく可愛かった。
着替えて車椅子に乗せてもらい浴室を出るとき
背中を流してくれた彼女は呟いた。
「また来てね」と僕には聞こえた。
個室に帰って休んでいると、食事を運んで来た男性のスタッフに
いきなり「井上さんは優しいね」と言われた。
「・・優しいね」と言われるのは
心を込めて介護をしてくれる人達に感謝の気持ちが一杯だからかも。
この仕事『介護』は多くは老人が相手だ。
食事から下の世話まで大変な仕事だと思う。
夜中に夜勤の若い女性スタッフが尿瓶を流しに来てくれた時、礼を言いながら少し話した。
「我が儘を言う人もいるけれど教えられることも有るよね・・半面教師も有るし」
「ある・ある・・この前、戦争の事を聞いたわ」
「そう!戦争!」
「私は戦争の事、全然知らないので・・勉強になりました」
「今、・・戦争経験者は少ないからね」
平和な時代だ・・戦争を知らない人ばかりだ。
いずれにせよ、医師・看護師・介護士など医療や介護に携わる仕事は尊いと思う。
『生と死』・・命に係わる最も人間臭い職業かも知れない。
僕も・・若かりし頃、医療に携わる職業に就きたかった。
病弱で健康に自信がなく・・能力、体力、ともに及ばず諦めた。
・・生きて行くため、家族を養うため、・・予期せぬ仕事をしてきた。
でも、僕の人生はそれで良かったと思う。
                   (11・16)

*  味谷・福永・吉田













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  1. 2020/11/07(土) 19:56:08|
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