バードウイークにちなんで日本野鳥の会の山本浩伸さんが新聞のコラムに「シロハラの愛?」と題して小鳥の愛について書かれていた。概略を紹介すると「観察館の窓ガラスにシロハラが体当たりをして死んでしまった。鳥は非常に目のいい生き物で障害物を上手に避けて飛ぶが、窓ガラスは大の苦手。窓ガラスは景色が写り込んでいるので写った景色を勘違いしてぶつかり怪我をしたり死んでしまう。3ヶ月で9羽死んだ。この日もシロハラが1羽死んだ。そして相方ののシロハラが近くの樹の枝に止まって、まるで「どうしたの」と言っているかのように、しきりに覗き込んでいてしばらく離れようとしなかった。・・・科学的な捉え方は別にして鳥にも友情や愛情があるのでは」という意味のことを書かれていた。
そう言えば以前、ホテルの窓ガラスに小鳥が体当たりをしてきたことがあった。・・・僕の少年時代は病弱で学校にも行けなかったので、メジロを飼い裏山に鳥もちでメジロ捕りに行った。毎日裏山で小鳥と過ごした。当時は野鳥保護ということはあまり言われなかったので、罪悪感は無かった。むしろメジロが唯一の友達だった。
カスミ網で大量にツグミを捕獲する業者がいて、都会の居酒屋で焼き鳥となった時代である。小鳥屋には鶯や・メジロはもとより・ヤマガラ・コガラ・えなが・ほおじろ・ヒバリ・など野鳥が籠に入れられて売られていた。またお祭りにはどこの神社の境内でもヤマガラの・おみくじ引きがあった。今は小鳥にとっていい時代である。
メジロは雄が姿も声も美しく囀るので雄だけが重宝されて雄だけが捕らえられる。したがって雌が残されて、彼氏を求めて鳴きながらどこまででも飛び捜し求める。部屋に彼氏が捕らわれていれば部屋の中まで入ってくる。又いい雄がいると相方の雌をとらえれば、必ずその雄は捕らえられる。この愛情の深さには感心した。僕の観察では簡単に人間様のように浮気したり再婚したりしないように見えた。2年たっても3年たっても同じメジロが彼氏を求めて泣き(鳴き)ながら空を飛んでいるからである。そしてほかの小鳥も夫婦愛は強いと思う。
(2007・5) でんどう三輪車
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- 2005/05/15(日) 10:26:03|
- 自然との戯れ|
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