(おちばちって ひといきついて またおちば)
かさこそと眼を閉じゐても落葉かな
(かさこそと めをとじいても おちばかな)
落葉とは色濃きものと思いけり
(おちばとは いろこきものと おもいけり)
つとむ
※ 落葉散って一息ついてまた落葉
(宇宙の空間と時間・・散って・ついて・・と『て』を重ねて表現してみた。
※ かさこそと眼を閉じゐても落葉かな
(音の世界・・盲目の友人がいる、五感の中の音だけを頼りに生活している)
※ 落葉とは色濃きものと思いけり
(目の世界・・妻はローア者で友人とは反対に音のない生活をしている)
俳句は5・7・5の17文字で大きく宇宙を感じて詠むことが出来る。
正岡子規も石田波郷も病室という限られた生活の中で
優れた秀句を詠まれた。
※ 正岡子規・十句
糸瓜咲いて痰のつまりし仏かな
一重ずつ一重ずつ散れ八重桜
夕立の来て蚊柱を崩しけり
白萩のしきりに露をこぼしけり
薪を割る妹一人冬籠り
柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺
いくたびも雪の深さを尋ねけり
余命いくばくかある夜短し
鶏頭の十四五本もありぬべし
痰一斗糸瓜の水も間に合わず
正岡子規(まさおかしき)
糸瓜(へちま)・痰(たん)・蚊柱(かばしら)・冬籠り(ふゅごもり)
※ 石田波郷・十句
綿虫やそこは屍の出でゆく門
バスを待ち大路の春をうたがわず
あえかなる薔薇撰りをれば春の雷
吹きおこる秋風鶴をあゆましむ
雁やのこるものみな美しき
はこべらや焦土の色の雀ども
白き手の病者ばかりの落葉焚
霜の墓抱き起されしとき見たり
雪はしずかにゆたかにはやし屍室
今生は病む生なりき鳥兜
石田波郷(いしだはきょう)
綿虫(わtたむし)・屍(かばね)・薔薇撰り(ばらより)・雷(らい)
・雁(かりがね)・焦土(しょうど)・鳥兜(とりかぶと)
僕は旅という遠出が出来ないので
限られた生活の中と
カメラマンの皆さんのレンズを通した世界から
俳句を詠ませていただいている。
※ 難解な語句は避けて(知らないから)句を詠みたい。
ご訪問の皆さんに感謝して。(2015・11・14)
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- 2015/11/14(土) 04:08:41|
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