心に翼大きくはばたけ秋の空 つとむ
(こころにつばさ おおきくはばたけ あきのそら)
体が不自由になると外国どころか日本の国内も
旅行することが出来なくなる。
・・思うに最近はカメラマンの皆さんのレンズを通して
俳句を詠んできた。
知らず心に羽根が生えていたのだろう。
思えば俳人正岡子規も石田波郷も肺を病み
限られた空間で優れた俳句を創られた。
※ 正岡子規・十句
糸瓜咲いて痰のつまりし仏かな
一重ずつ一重ずつ散れ八重桜
夕立の来て蚊柱を崩しけり
白萩のしきりに露をこぼしけり
薪を割る妹一人冬籠り
柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺
いくたびも雪の深さを尋ねけり
余命いくばくかある夜短し
鶏頭の十四五本もありぬべし
痰一斗糸瓜の水も間に合わず
正岡子規(まさおかしき)
糸瓜(へちま)・痰(たん)・蚊柱(かばしら)・冬籠り(ふゅごもり)
※ 石田波郷・十句
綿虫やそこは屍の出でゆく門
バスを待ち大路の春をうたがわず
あえかなる薔薇撰りをれば春の雷
吹きおこる秋風鶴をあゆましむ
雁やのこるものみな美しき
はこべらや焦土の色の雀ども
白き手の病者ばかりの落葉焚
霜の墓抱き起されしとき見たり
雪はしずかにゆたかにはやし屍室
今生は病む生なりき鳥兜
石田波郷(いしだはきょう)
綿虫(わtたむし)・屍(かばね)・薔薇撰り(ばらより)・雷(らい)
・雁(かりがね)・焦土(しょうど)・鳥兜(とりかぶと)
優れた先人に習い俳句を詠みたい。
(2015・10・15)
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- 2015/10/15(木) 00:08:28|
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