秀句鑑賞 渡辺むくさんの俳句
綺麗な写真に添えられ・・高度な俳句を唄われている
写真と俳句のコラボはともすると写真に頼りすぎたりするが
俳人むくさんは俳句の土台がしっかりしているので
美しい写真と俳句が
ピッタリ呼吸を合わせていて
何の違和感もなく楽しませてくれる。
ぜひリンクの中から『渡辺むく俳句ブログ「蕎麦の花」を
ご鑑賞ください。
旅をする秋蝶翅の浅葱色
(たびをするあきちょう はねのあさぎいろ)
海渡る秋蝶翅のほころびて
(うみわたるあきちょう はねのほころびて)
外つ国へ浅葱まだらの秋の旅
(とつくにへ あさぎまだらのあきのたび)
鳥兜はしゃいで通る五六人
(とりかぶと はしゃいでとおるごろくにん)
啄木鳥の耳傾ける木穴かな
(きつつきのみみかたむける きあなかな)
青げらのレディかベレー帽小ぶり
(あおげらのれでぃか べれーぼうこぶり)
探鳥の手庇癖に秋深む
(たんちょうのてびさしくせに あきふかむ)
手庇やはちくま三羽さしば二羽
(てびさしや はちくまさんわさしばにわ)
「はちくま(八角鷹)」も「さしば(刺羽)」も
鷹の種類の名前です。
※ 蝶が海を渡る」ということを
初めて聞いた時は驚きでしたが
昆虫の生命力と自然の力には脱帽ですね。
「むくさんの・秋の蝶」を拝見して
以前詠んだ俳句をアップしました。(2015・10・11)
海渡る蝶ありと聞く千切れ雲 つとむ
僕は沖縄にも行ったことが無い。ましてや海外に出て富士山を外から眺めたこともない。幼少のころから双子に生まれて体が弱く、特に気管支が弱く、小学五年の時に死の病と言われた肺結核を患ってからは病との戦いで義務教育も人並みに受けていない。・・僕の青年時代は、多くの人から切り離された『千切れ雲』であった。蝶でさえも海を渡るというのに、まさに世間知らずの『井の中の蛙』でもある。
・・ただ夢だけはいつも海を渡っている。
いのうえ つとむ (2015・5・12)
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- 2015/10/11(日) 20:04:39|
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