擦れ合いし葉裏にこぼるる夏の月
落ち葉背に夏の月にも抱かれをり
夏の夜の原始の人か焚火せり
焚火して心奪わる夏の夜
焚火尽きて友偲ばるる夏の月
つとむ
俳句は難しい・・『季語』
※ 擦れ合いし葉裏にこぼるる夏の月
ほとんどが『おぼろ月夜』で『満月』であった。
『おぼろ月』だと春の季語。
『満月』は秋の季語(陰暦8月15日)
時たま・・雲が切れて風で擦れ合う葉の隙間から
・・さっと月光が射してきた。・・『夏の月』とした。
『れし』と『るる』との違い?。
※ 落ち葉背に夏の月にも抱かれをり
『落ち葉』は冬の季語。『夏の月』と夏を強くした。
・・季語が重なっている。・・(季重なり)
川の岩盤の上で落ち葉が積もっている。
この落ち葉に抱かれるように寝ていた。
野宿して夏の月の光にも包まれていた。
・・『にも』に工夫をした。
>※ 夏の夜の原始の人か焚火せり
『焚火』は冬の季語。・・あえて『夏の夜』とした。
・・これも季語が重なり・・(季重なり)。
焚火をして炎を見ていると
原始人になったような錯覚を起こしていた。
『夏の夜に』を『夏の夜の』として
・・『の』を三個並べて調子を整えた。
※ 焚火尽きて友偲ばるる夏の月
これも『焚火』冬と『夏の月』夏の季語が重複している。
何とか5・7・5にまとめてみたが
敢えて季語を重ねてみた。
俳句は季語というハードルを越さなければならない。
(無季俳句は別)。
電話など無い江戸時代からスマホの時代・・厄介なものだ。
季語に悩むところが・・また頭の体操になるのかも。
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- 2015/06/09(火) 22:06:28|
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