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走れ!でんどう三輪車
齢70にしてブログなるものに挑戦!人生まだまだこれからですよね(^^)//。俳句や詩歌を趣味として又釣り人として、 、、、、、はたまた「でんどう三輪車」として、日々の出来事を綴ります。

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認印

 認印
「100均で認印を買ったけれど・・彫り直してくれない?」
「それはプラスチックの印材なので・・出来ないよ・・手を入れて少し文字の顔を変えるのなら出来るかもね」
「すぐ持っていくから・・直してね・・今日欲しいの」
機械で均一に彫ったコンピュータの文字はどれも同じだから・・オリジナルなのがよい・・少し手を加えることで文字の表情を変えることができる・・さっそく篆刻刀を出そうとしたが・・どこにもない・・印材はいくらでもあるのだが・・どう探してもない・・まとめて・・しまい失くしてしまった・・何せ10年近く篆刻から離れているから。
そうこうしているうちにmちゃんが『はんこ』を持ってきた。
「刀が・・どう探しても・・無いの・・取り敢えずカッターナイフを使って彫ってみるね」
そこでカッターナイフの先端を利用して手を加えた。
「私の持っている彫刻刀を使ってみる?」
mちゃんは木彫をしたときに最高級の彫刻刀を持っていた。
「オリンピックの地下一階で・・私は本を読んで勉強をするから・・来てね」
しばらくして電話が来た「mちゃんだよ」と次男が受話器を渡してくれた。
「さっき直してもらって・・これでよいから・・ね・・無理だったらいいよ」
「行くよ・・オリンピックだね」
「必ず・・読む本をもってきてね」電話が終わると
次男が・・「お使いに行くから・・車で送るよ」・・と送ってくれた。
・・・・しばらくして車の中で携帯が鳴った。
「もう・・家を出た?」
「オリンピックの前だよ」
・・・・地下一階に行ってみたがmちゃんは・・まだ来ていなかった。
あれやこれや・・髯すりの剃刀の商品を見ていると
「ずいぶん早いじゃん」と後ろから声をかけられて振り向いた。
「息子が車で送ってくれたの」
「なーんだ・・歩かないと・・運動にならないは・・ねー」
mちゃんは笑いながらアイスコーヒーを二人分注文してくれた。二人向き合ってテーブルに着いた。
mちゃんが本を出して勉強している間・・僕は彫刻刀を使って認印の文字に手を加えた。
ぼてぼて・・とした字を・・すっきりした細身の文字に変えたかった。
何度も何度も印を押してみて・・100均の老眼鏡では限度があり・・彫るのに見切りを付けて僕も月刊誌を読んだ。
mちゃんはレポート用紙に要点を書き写して真剣に勉強していた。この店は若い奥さんたちや子供が多くて騒がしいけれど・・意外と集中できるものだと・・mちゃんの言う通りだった。午後7時に店が閉まるので10分ぐらい前に店を出た。大会社の職場移動は専門的な勉強が山ほどあり・・移動の度びに挑戦する姿に『頑張れよ』と心の中で応援をした。 (2014・7・25)





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  1. 2014/07/26(土) 00:45:30|
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