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走れ!でんどう三輪車
齢70にしてブログなるものに挑戦!人生まだまだこれからですよね(^^)//。俳句や詩歌を趣味として又釣り人として、 、、、、、はたまた「でんどう三輪車」として、日々の出来事を綴ります。

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江ノ島の寒椿

成人の日があまりの晴天なので、妻が「江ノ島に富士山を見に行来たいが午前中でないと雲が出るから」と言うので朝8時ごろ急いで家を出た。
大船からモノレールに乗って「ゴトン・・ゴトン」と独特のゴムの車輪の音に身を任せた。

木々に包まれた鎌倉の家並みを上から見おろして、その屋根の上の遠くに真っ白な富士山が見えた。反対側を望むと相模湾の水平線が青い空に線を引くように銀色に輝いていた。

モノレールの駅を降りて15分も歩くと鎌倉名物の江ノ電の踏切を渡った。古い家が建ち並ぶ中を見下すように新しいマンションが競い建っていた。

海岸に出て江ノ島の橋を歩いていると海風が強く吹いていて屋台のテントをなびかせていた。帽子が飛ばないように手で押さえながら橋を渡った。
朝、まだ早いのか人出は少なく外人さんが路上で絵画を並べる支度くをしていた。
誰かがパンくずを投げると輪を描いていた鳶が目の前を急降下してパンくずを銜えて飛び去った。その早業、羽根を翻した目の当たりの鳶の姿が衝撃的に心に残っている。

江ノ島は何年か前に来た時と同じように売店が並び静かに控えめな客寄せの声がしていた。
どこの観光地とも同じような品物が並んでいるかと思うと、やはり江ノ島はサザエやハマグリのような海産物が主役である。
家伝の海苔羊羹に目を奪われていると妻が袖を引くので立ち止まることなく石段を登った。

以前来た時には無かったエスカレーターが島の頂上まで石段を登って歩くこともなく体を運んでくれた。
まだ新設されたばかりの展望台が目立ってそびえていて登ってみる事にした。

見晴らしが素晴らしく良く遠くに富士山が少し雲が巻きつけるように見えた。小田原から綺麗な弧を描いた海岸線が見えた。ヨットの集団が白波を切つていた。双眼鏡に100円入れて覗くと横浜のランドマークタワーが小さな蝋燭のように見えた。僕の住む洋光台の近くの円海山を探したがどの山だか分からなかった。

お昼の蕎麦を食べてから、海岸に下りて与謝野晶子の歌碑があるという岩屋の洞窟を見てきた。
此れも欄干付きの木道が新設されていて岩を打つ波を見ながら洞窟に入った。何万年か年月を重ねて波に侵食され出来たと言う洞窟である。だが観光用に電飾を取り付けていて自然のままにして欲しいと思った。

江ノ島で一番気になった事は「野良猫がいない」と言う事だつた。あれだけ捨て猫の島と言われたほど多くのの野良猫は一匹もいなかった。
藤沢市で駆除したのだろうか「猫一匹もいない」というのは寂しいものだ。
どこかで子猫の声がするなと思ったら土産物屋さんのぬいぐるみの猫だった。

「見晴らしが良いですよ、一休みして食事は如何ですか」と言う呼び声を尻目に、帰り道は妻が「裏道がある」と言うので裏道を通った。売り子のおばさんに呼び止められることもなく静かに椿の枝をくぐって坂を下った。
その枝に痩せた椿の花が一輪咲いていた。崖の下を覗くと岩に白波が立っていた。「椿の花も潮騒を聞いているのだろうな」とふと思った。
白波も椿の花も妻には見えるけれど葉の陰でさえずるメジロの声も潮騒も聞こえない。妻には雑音の無い世界なのである。

* 潮騒に聞き耳立てて寒椿    つとむ

久しぶりに一句手帳にメモして俳句の吟行のような気持になった江ノ島めぐりであった。




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  1. 2007/01/10(水) 23:59:20|
  2. 小説・エッセイ|
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