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走れ!でんどう三輪車
齢70にしてブログなるものに挑戦!人生まだまだこれからですよね(^^)//。俳句や詩歌を趣味として又釣り人として、 、、、、、はたまた「でんどう三輪車」として、日々の出来事を綴ります。

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レモン一つ

 レモン一つ いのうえ つとむ

朝から日本晴れだ。雪国では大雪で大変だと聞く、横浜は温暖な気候でめったに雪は降らない。いつもメール便を配達する家に蜜柑や夏みかんや珍しい柑橘類を植えられた庭が在る。
「ああ!今年も立派なのが沢山実りましたねー」
「オレンジ?いやレモンだったよねー」
「そうレモンよ!レモンよ!よろしかったら一つ持っていくかね」
そう言いながら庭の草取りをしていたお婆ちゃんは鋏で大きいのを一つ切ってくれた。
「これが良いね、葉っぱをつけておくからね・・一週間ぐらい飾っておいて熟してきたら種を取ってジャムにすると良いよ」
「有り難う・・うれしいなー」
「奥さんにあげなさい」
笑っている顔は母を思い出すほどの年齢に見える。
頂いて手にしてみると、このレモンは夏みかんより遥かに大きい、洋ナシのような形をしている。
昨年の今頃だったと思う。
「この蜜柑見たことがないけれど何の蜜柑ですか」と聞いた。
「これレモンよ。ここへ越して来た時に植えたの・・苗を頂いて植えたのよ!こんなに立派な木になったの」その時も庭の草取りをしておられた。
毎日のようにレモンの木の家の前を通るのだが、時の経つのは早いものだ。レモンが今年も冬の日を浴びて黄色くたわわに実っている。もうお正月も目前だ。
庭で花の手入れをしている人、掃除をしている人、また赤ちゃんを乳母車に乗せて買い物に行く人、子供の手を引いている人、遇う人にその度事に僕は挨拶をして配達をしている。
挨拶を返してくれる人、知らん顔の人、それぞれだが、出会う人が何故か只すれ違っただけのような気がしないのだ。
出会いのこの一瞬が深い縁が在るような気がしてならないのは年のせいかもしれない。
レモンのお婆ちゃんもやはり声を掛けずにはおられなかった。
月日を重ねて一年経って「一つ持って行くかね」と言われるようになったのだ。まさか頂けるとは思って無かったので、今日はそれが非常にに嬉しいのである。
また新しい人間関係が出来た。人との関わりがこんなに温かいとは何故か嬉しい。いや友達が出来たのかもしれない。

(2005・12・22)


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  1. 2005/12/22(木) 23:03:52|
  2. 小説・エッセイ|
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