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走れ!でんどう三輪車
齢70にしてブログなるものに挑戦!人生まだまだこれからですよね(^^)//。俳句や詩歌を趣味として又釣り人として、 、、、、、はたまた「でんどう三輪車」として、日々の出来事を綴ります。

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お見舞い

 お見舞い  いのうえ つとむ

明るい病室だ
友人は目を開けていた
「お父さん、分かる、分かる、」・・・
「いのうえさんだよ」と
僕の名を言いながら
奥さんが大きな声で呼びかけた

解ったかのか解らないのか 無表情
目は開いているけれど 無表情
頑丈な体が今は痩せてベットの上に
大きな脳の手術をして左半身麻痺
僕が手を握ると握り返した
温かい手だった

「分かったんだね」と奥さんは笑顔
僕はしばらく手を握っていた
温かいというより熱い感じ
それでもやはり 無表情
僕の顔をジッと見つめて
記憶をたどっているようにも見えた

「3ヶ月までここにいられるのよ」
「3ヶ月過ぎると置いてくれないの」
「置いてくれるところを探さなければ」
「遠くの病院になるかもね」
病院って 何と非情なのだろう
別の病院に移らなければならないとは

窓の外を見ると彼岸花が咲いていた
ことさら寂しく咲いていた

(2005・9・29、友人を見舞う)


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  1. 2005/09/30(金) 08:09:10|
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手術台

  手術台  いのうえ つとむ

ナースが僕を囲んでいて
麻酔を脊髄に注射した
やがて下半身の感覚が薄れていき
上半身は正常だ
視界も聴力も明晰
ドクターの指示も
ナースの返事も聴こえて
時々金属音が混じる
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「はい 終わりました」と
ドクターの声
そしてナースたちの笑顔
それは爽やか

白い曼珠沙華が咲いている
手術台を囲むように咲いている
秋の日差しの中で

(2005・9・30)


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  1. 2005/09/30(金) 07:22:26|
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白い彼岸花

 白い彼岸花  いのうえ つとむ

白い彼岸花が団地の庭にも咲いていた
最初 写真を見たとき
ドカント頭の中が
それこそ真っ白
彼岸花は赤いものと僕の脳に
インプットされていて
「こんなのあるの」との思い
早速「見てみたい」と思った

灯台下暗しとはこのこと
団地の庭に咲いていた
紅白に並んで咲いていた
30本ほどそれぞれ固まって咲いていた
紅白に並んでいると
お祝い事のようにも見えるが
やはり彼岸花は
どう見ても寂しい花だ

  (2005・9・30)


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  1. 2005/09/30(金) 06:33:23|
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運命

 運命  いのうえ つとむ

人生にも線路のようなポイントがある

切替え一つで理想の駅には着かない

多くの人と同じように

僕は理想とは別の方向に来てしまった

いくら僕でも運命は見えなかった


(2005・9・29)

( emさんの素晴らしい写真と詩に呼応して作りました。見る視点が一味も二味も違いますね。凄い感覚ですね。emさんに贈る 。)


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  1. 2005/09/29(木) 19:13:48|
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野辺の花

  野辺の花  いのうえ つとむ

暖かな日差しを浴び
蜜蜂だけが訪れる
目立たなく小さな花たち
米粒ほどの花も もう少し大きな花も
地味だけれどそれぞれ綺麗

名も知らぬ 野辺の花よ
日照りにあえぎ 
嵐の雨 に叩かれ
吹雪に耐え抜いてきて
虫の餌食にもならず
可憐に咲いている

ああ! 野辺の花よ
僕は民衆の中に咲く
小さな野辺の花

  (2005・9・29)
(この詩は前作「野辺の花のように」を改作した詩です
 ランタナさんに差し上げます)

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  1. 2005/09/29(木) 10:40:08|
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心の宝石

  心の宝石  いのうえ つとむ

不思議な 
不思議な


一つ発想を
変えるだけで
何と幸せ

寂しかったことも
悲しかったことも
いつか心の宝石になっている

遠い想い出も
昨日のよう
それは人間の特権

娘の陽子は
空の遠くに
養女に行った

もう顔も見られない
声も聞けない
けれど

いつも胸の中で
にこやかに
笑っている

笑顔も見える
笑い声も聴こえる
それは心の宝石 僕の特権

誰にもあげられない

 (2005・9・28)


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  1. 2005/09/28(水) 13:55:42|
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名月の夜に

  名月の夜に いのうえ つとむ

名月の夜に
かわいい男の子が生まれ
『輝久』と名をつけた

この世の闇を照らし
この世の不幸を幸せにと
静かに輝く名月のように
幾久しく輝く子よ!

僕の心の中にも
貴女の心の中にも
いつまでも輝け!

貴女の心象の男の子

(2005・9・28)
(この詩はオラが愛する雨さんに贈る)


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  1. 2005/09/28(水) 07:27:29|
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胸の中の言葉

  胸の中の言葉  いのうえ つとむ

胸の中の言葉が消えなければ
それが貴女の心の宝石
この宝石は
何より増して
温かく
何より増して
美しく
何より増して
貴女の胸の中で輝いている

 (2005・9・27)
(この詩は麻律己さんに贈る)


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  1. 2005/09/27(火) 22:22:16|
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高圧線

 高圧線  いのうえ つとむ


高圧線が何本も張られ
雲を切り刻むように

風吹くなかで・・・
電線にとまり

ゆれながら
ムクドリたちは

何十羽も集まって
何を話しているのだろう

仲良しなんだね
君たちは

 (2005・9・27)
(この詩はnicoさんの写真によせて)


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  1. 2005/09/27(火) 06:21:04|
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夕焼け雲

 夕焼け雲  いのうえ つとむ

汽車ポッポッポが白い煙を吐いて

どこかえ行ってしまった

夕日はもう沈んで

でも西の空はまだ明るく

燃え尽きた夕焼けのなごり

カラスも雀も

ひよどりもメジロも

竹薮や林の中で

眠りの仕度

この平和なひと時を

戦時中の人たちに分けてあげたい

  (2005・9・26)

(この詩は空のカメラマン・詩人の雨さんの写真に寄せて)


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  1. 2005/09/26(月) 18:17:15|
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銀色の狼

銀色の狼  いのうえ つとむ

あ ! こちらをみている。

銀いろの耳を立てて

様子を伺うように

ジッと草陰から

野生の眼光

雲の変幻

自在に



一瞬の

銀色の狼

下界の人間の

隙をうかがっている


(2005・9・26)
(この詩は空のカメラマン・詩人の雨さんのお写真に寄せて)
 


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  1. 2005/09/26(月) 17:14:49|
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わくらば

 わくらば  いのうえ つとむ

わくらばの 
わくらばの
風に吹かれて
 散るそうな
 散るそうな

わくらばの 
わくらばの
行くあてもなく
 散るそうな
 散るそうな

わくらばの 
わくらばの
蜘蛛の巣のなか
 散るそうな
 散るそうな

わくらばの 
わくらばの
蝶のとなりに
 散るそうな
 散るそうな

(2005・9・25)
(病葉は落ち葉と違って痛ましく、そして美しく) 


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  1. 2005/09/25(日) 14:39:27|
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彼岸花のささやき

 彼岸花のささやき  いのうえ つとむ

雨が上がったばかり
彼岸花が十数本顔を寄せ合い
ひそひそ ひそひそ
ひそひそ ひそひそ
薄緑色の長い首を寄せ合って 
話し合っている
何か寂しい話でもしているように
静かに咲いている

まだ僕は向こう岸には行かないよ
若いんだから

 (2005・・25)


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  1. 2005/09/25(日) 09:05:17|
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愛はすべてに

 愛はすべてに  いのうえ つとむ

もし二人に愛が無かったら
氷のような冷たい生活

もし社会に愛が無かったら
針の山を歩くよう

愛そのものは
眼に見えないけれど

空気のように
風のように

時には優しく
時には激しく

愛はすべてに
満ちている

(2005・9・25)


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  1. 2005/09/25(日) 05:16:27|
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愛なくば

 愛なくば  いのうえ つとむ

目白の教会で
二人は数人の友人に
見守られ
ささやかな結婚式を挙げた
牧師さんが
「指輪を」と
指輪の交換の催促をされた
けれど二人には
交換する指輪が無かった
食べていくのが精一杯で
指輪を買う余裕は無かった
でも
二人の薬指には
目に見えない指輪が
輝いていた
金色に輝いていた
牧師さんが色紙に
書いてくれた
「愛なくば」と

 (2005・9・25)
1964・4・25)我が結婚記念日に乾杯!


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  1. 2005/09/25(日) 04:45:46|
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恋は人生の花

  恋  いのうえ つとむ

 恋は人生の花
 実る花もあれば
 実らない花もある

 そして恋は不安なもの
 どきどき胸がときめいて
 だから新鮮

 激しい恋
 静かな恋
 恋は盲目

 両想いの恋
 片想いの恋
 許されない恋

 恋は人生の花
 恋を恋する・心
 何歳になっても

 恋を知らない人生は
 花の咲かない草木

(2005・924)
この詩は恋をしている素敵な方々に贈る


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  1. 2005/09/24(土) 11:24:23|
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秋雨

  秋雨  いのうえ つとむ

雨が降っています
朝から降っています
どこか肌寒い目覚めです
 しんしんと
 しんしんと
 しんしんと

今朝の雨は
何故か重いのです
柿の葉がうなだれていて
 しんしんと
 しんしんと
 しんしんと

カラスが一声二声
三声と泣いていて
人は誰も通らない
 しんしんと
 しんしんと
 しんしんと

遠くの空では大きな渦が
巻いているというのに
・・・今は風は無い
 しんしんと
 しんしんと
 しんしんと

だんだん雨音が激しくなって
屋根を叩いているけれど
僕の心は何故か軽い
 いんいんと
 しんしんと
 しんしんと

さあ!今日も配達だ
大きな魚になって

(2005・9・24)


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  1. 2005/09/24(土) 06:48:33|
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病葉

  病葉 いのうえ つとむ

さらさら
さらさら
風に吹かれて
桜並木で
病葉が散っている

秋といっても
まだ暑い
一枚の葉を手にしてみると
それは不思議な色彩で
赤・青・黄色の三原色から
自然の魔術か
不思議な中間色ができ
細かな毛細血管のように
張り巡らされた葉脈は
虫に食われたところもあれば
静脈瘤のように
膨れているところもある
所々に動脈硬化を起こして
そこだけ黄色や紫色になり
赤い色になっている
それは
人の手ではなしえない
不思議な色彩の工芸品
夏の強い日に耐えられず
土に帰って来るのです
人と同じように

さらさら
さらさら
桜並木で
風に吹かれて
病葉が散っている

(2005・9・23)


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  1. 2005/09/23(金) 14:06:56|
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薬指

 薬指  いのうえ つとむ

「私の左の薬指を見て」
貴女は左手を差し出して
見せてくれた
あの金の指輪
輝いていた指輪は
あなたの薬指には無かった

電車の中でも
街を歩いていても
若い同年代の女性を見ると
いつしか
指輪をはめているかと
左の薬指を見てしまう

楽しそうなカップルに出会っても
小学校の同級生に出会っても
つい左の薬指を見てしまう
そして自分の左の薬指に
指輪が無いことも
しみじみと見てしまう

あの結婚指輪が
輝いているときの幸せ
そして悲しかった日々
いつか指輪ををはずして
左の薬指には
今は無い

失ったことへの後悔か
他人の幸せへの羨望なのか
分からないけれど
左の薬指を見てしまう
貴女は今の気持ちを
こう話してくれた

今は指輪が無くても
幸せになるよ
きっと
新しい指輪を
はめる時がまた来るよ
貴女は若いんだから

 (2005・9・23)
  この詩は歌恋さんに贈る


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  1. 2005/09/23(金) 05:34:09|
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彼岸花

  彼岸花  いのうえ つとむ

朝の露に濡れて咲く
彼岸花
何故か寂しいのです

青空の下で風に揺れて咲く
彼岸花
何故か寂しいのです

夕日に土手を赤く染めて咲く
彼岸花
何故か寂しいのです

一本の花を手に取って見ても
花を束ねてみても
彼岸花は美しい

土手に咲き乱れていても
花瓶に差しても
彼岸花は美しい

けれど何故か寂しいのです
秋を彩る彼岸花は
心の花

群集の中にいる時も
一人のときも
何故か孤独

人は生まれてくるときも
旅たつときも
一人

寂しいから 人の温かさを求め
寂しいから 恋をして
生きるのです

笑ったり 泣いたり 怒ったり
喜怒哀楽の人生の
心の奥に咲く彼岸花

彼岸花は美しい花
彼岸花は寂しい花

(2005・9・22)


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  1. 2005/09/22(木) 04:03:41|
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採血

  採血  いのうえ つとむ

じゅわー
じゅわー
じゅわー
音はしないけれど
注射器に
血液が吸い取られていく

じゅわー
じゅわー
じゅわー
ナースの手元は手馴れたもの
赤い血液が
3本の注射器の中を占領していく

じゅわー
じゅわー
じゅわー
透明なガラスの中の
自分の血液
ガラスの中の赤い沈黙

生きている事の喜び
生きて行く事の喜び

  (2005・9・21)


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  1. 2005/09/21(水) 18:08:53|
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ヨチヨチ歩き

  ヨチヨチ歩き いのうえ つとむ

ヨチヨチ歩き
ヨチヨチ歩き
歩くことが
嬉しくて
嬉しくて

やっと
歩けるようになった
幼子が
水溜りで
ジャブジャブ

ヨチヨチ歩き
ヨチヨチ歩き
歩くことが
嬉しくて
嬉しくて

お母さんの
顔にかかっても
笑いながら
水溜りで
ジャブジャブ

バイバイと
可愛い笑顔を
・・贈ってくれる
何度も手を振って
何度も手を振って

 (2005・9・20)


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  1. 2005/09/20(火) 18:08:29|
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1000の風

 1000の風  作者不詳

お墓の前で どうか涙を流さないで下さい.

わたしは そこにはいないのです

わたしは 眠ってなんかいないのです

いつものようにあなたの側にいるのですから

ほら 今はもう世界中に吹く

千の風となって空を渡っています。

サワサワと囁く 花吹雪の春風となって寄りそうでしょう

キラキラと輝く ダイヤモンドダストの雪となって訪れるでしょう

サンサンと照る 麦畑の日の光となって駆けおりるでしょう

シトシトと降る 静かな秋の雨となって語りかけるでしょう

朝 静けさの中であなたが目覚めるとき

灯心草をくわえて飛び立つ鳥を見つけるでしょう

夜 暗やみの中で一人 眠りにつくとき

満天の星の一つとなり あなたを見守るでしょう

私は風となり 陽の光となって

あなたの行くてを はてしなく照らして行くでしょう

どうかお墓の前で泣かないでください

私はそこにはいないのです

いつもあなたのそばに いるのですから

今はいない 私からあなたへ贈るメッセージ

・・・



  1. 2005/09/20(火) 09:34:53|
  2. 日々のできごと|
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指輪

 指輪  いのうえ つとむ

貴方からもらった指輪が光る
大きすぎて
私の指にはめられないけれど
貴方がはめていた指輪だから
素敵
新しい指輪よりも
ダイヤの高価な指輪よりも
私は好き
今は遠くに離れているけれど
貴方はここにいる
この指輪があるから
私の胸に輝いて
私の胸の中にいる
だから絶対離さない
この指輪

貴方からもらった指輪が光る
大きすぎて
私の指にはめられないけれど

      (2005・19)純愛の麻津己さんに 贈る
(この詩は麻津己さんの詩に寄せて書いたものです)


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  1. 2005/09/19(月) 03:51:44|
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  涙  いのうえ つとむ

涙 涙 涙

悲しいとき 涙
悔しいときにも 涙
恐ろしいときにも 涙
嬉しいときにも 涙

悲観の涙
恐怖の涙
歓喜の涙
涙とは不思議なもの

女優の芸の上の涙
役に自己を投入出来るから
人を欺く涙も或る 詐欺の涙
まんまとかかる正直者

けれど貴女の涙は
愛の涙
真心の涙
慈愛の涙

貴女の涙は心を洗ってくれる
悲しいときも
苦しいときも
また嬉しいときも

泣いて良いんだよ
感情のまま
心のまま泣いて良いんだよ
涙は心を洗ってくれるから

鳥と虫は鳴くけれど
涙は流さないよ

 (2005・9・19)


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  1. 2005/09/19(月) 02:39:12|
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中秋の名月

  満月  いのうえ つとむ

今 車がカーブして
正面から
満月が輝き
フロントガラスに飛び込んできた
コンパスで書いたように
丸く大きく
あたかも
秋の夜の王様
街路灯が煌々と我が物顔に道路を照らし
マンションの窓から暖かい灯火が
それぞれの家庭の幸せなサイインのように
競って夜を飾っていた
満月は
街のどの明かりより
負けず劣らず
秋の夜に輝いていて
静かに 静かに
幾百年も 幾万年も
中秋の
秋の夜を照らしている

・・・・・
月明かりに
白いススキの穂が
秋風に揺れて
もの思いにふける青年がいた

それは・・・遠い昔のこと
心の中の風景

 (2005・9・18)


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  1. 2005/09/19(月) 01:25:13|
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星の無い夜

 星のない夜  いのうえ つとむ

ここは伊豆の大仁駅前
ソテツの陰に温泉が出ていて
一口呑んで見る
中学生が来て温泉に足を入れていた
「これ足湯なの」
「はいそおです」
僕も足を入れる 
・・・暖かい

何時間も鮎釣りで水に浸かった冷えた足を
熱めの温泉が暖めてくれる
疲れていたので
磨かれた大理石のベンチに仰向けに寝て
両足は温泉に
何と幸せなひと時
散歩のご婦人たちが来て
足湯をして行く

うとうとしながら空を見ると
星が無い
星の見えない夜だ
薄墨を無表情に広げた空
この空の奥にあの輝く星がきらめき
遠い星 近い星
赤い星  青い星 黄色い星と
砂をまいたように輝いて見える星
何億光年と長い時間を掛けて
輝いて見える星
僕の心の中で

今夜は星の見えない夜
「まだ寝ているよ」
駅員の声が聞こえてきて
横浜から迎えの車を
待つこと2時間

心の中で星は輝き
星の見えない夜
幸せなひと時

(9月15日伊豆大仁にて)
(2005,17)


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  1. 2005/09/17(土) 08:50:01|
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 夢  いのうえ つとむ

夢を持とう
希望の夢
美しい夢
子供のときの夢
青春時代の夢
夢が叶うと叶うまいと
夢はいつまでも いつまでも
いくつになっても
持ち続けよう
人生に前進がある限り
夢 夢 夢
それは心の宝石
心の中の宝石

誰にも見えないけれど
静かに輝いている

 (2005・17)

(この詩は麻津己さんに差し上げます)


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  1. 2005/09/17(土) 07:30:38|
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焼け焦げた三輪車・A

 焼け焦げた三輪車 いのうえ つとむ

カメラのレンズを通して見る
一枚の三輪車の画像は
芸術的なあまりにも芸術的なと
錯覚したほど・・・
深く重いフイルムだ

この幼児の肉体は一瞬に消えて
尊い命も多くの人たちと共に
地球上から消え去った
そして生き残った人たちも
放射能の火炎地獄をさまよった

それは平和という温室の中で暮らす
恵まれた我々には
想像を絶する悲惨な地獄絵 !
ピカドン ! の一瞬の光の後
青い炎がめらめらと燃える中
黒焦げになった人々の姿を
眼前に浮かび上がらせ
この三輪車が僕に訴えている

原爆は悪魔の道具 !
戦争はご免だと !

これは最初写真を見て書いたときの詩です。どちらか?迷う。
手を加えるとインパクトが無いような気もするが。?




  1. 2005/09/14(水) 04:21:44|
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焼け焦げた三輪車

 焼け焦げた三輪車  いのうえ つとむ

焼け焦げた三輪車の
一枚の写真の画像は
芸術的なあまりにも芸術的なと
錯覚したほど・・深く重い

この幼児の肉体は
「お母さん」と呼ぶ暇もなく
焼かれてしまい
幼い命は一瞬に消えた

広島の多くの人たちと共に
尊い命が地球上から消え去った
そして生き残った人たちも
放射能の火炎地獄をさまよった

それは平和という
温室の中で暮らす
恵まれた過ぎた我々には
想像を絶する悲惨な地獄絵!

ピカドン ! 一瞬の閃光!
kinoko雲が空を覆い
青い炎が
めらめらと燃える中

親を求め
子を捜し
兄弟を捜し
友を捜し求めた

阿鼻叫喚が
鼓膜を突き刺し
黒焦げになった人々の姿が
眼前に浮かぶ

焼け焦げた三輪車も
幼児の鉄兜も
悲痛な叫びで
僕に訴えてくる

原爆は悪魔の道具 !
戦争はもうご免だと!

(2005・9・13)

(風遊さんの広島の写真に感動のあまり書きました。この詩は風遊さんに差し上げます)LINKの「風詩のページ」を見てね。



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  1. 2005/09/13(火) 20:56:23|
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