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走れ!でんどう三輪車
齢70にしてブログなるものに挑戦!人生まだまだこれからですよね(^^)//。俳句や詩歌を趣味として又釣り人として、 、、、、、はたまた「でんどう三輪車」として、日々の出来事を綴ります。

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初めての詩 2

   病室      いのうえ つとむ

僕には 幸福な部屋があった
それは狭い粗末な部屋のように
  人間どもは言うが
僕にはそうは見えない
にぎやかで楽しく親切な部屋であった
 どうしてと言うと
ベットは古い林檎箱が二つと
雨戸で作ったもので
しっかりと抱いてくれたし
それにとっても温かい
母の作ってくれた木綿の布団もある
隅のほうでは本箱や机が
 いつも話しかけてくれたよ
朝ともなれば 小鳥や木の葉がやってきて
 見舞いに来てくれたよ

だが人間どもはこの病室を見ると
病気がうつると言って
 跳んで逃げて行ったよ
でもこの部屋は 僕にはやさしい部屋だ。
            {昭和25年・中学2年}


僕はこの頃、『健全なる身体に健全なる精神が宿る』という言葉が一番嫌いであった。体の不自由な者や病身の者には『健全なる精神』は宿らないのかと心の中で一人・反発した。長い間・床についていると体温で畳が体の形に腐ってくる。また畳の上に布団を敷いて寝ると埃を吸う。だから父と二人・雨戸のベットを作ってもらい、枕を並べて絶対安静の日々がつずいた。まだストレッフトマイシンのような特効薬が無かった。「生卵を胸の上に乗せていると思って安静するんだ」と・・父の口癖だった。安静しか治療する方法は無かった。
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  1. 2005/05/07(土) 21:00:12|
  2. 私のうた|
  3. トラックバック(-)|
  4. コメント:5

  

コメント

のりよさん最初から読んでいただいて

嬉しいですね・・たくさんの詩ですが整理したいと思いながら中々出来ません・・貴重なコメントをいただいて参考にしたいと思います・・本当にありがとうございます。
  1. 2007/10/14(日) 21:17:40 |
  2. URL |
  3. でんどう三輪車 #-
  4. [ 編集]

お父様の言葉、

なんて優しいのでしょう。
  1. 2007/10/12(金) 08:13:09 |
  2. URL |
  3. のりよ #AuZ1NrPo
  4. [ 編集]

こんにちは・・プレゼント・・

「ひとりじゃ ないよ・・」

人は逃げ去り 小鳥は舞い寄る
訪れる人の無い病室に
暖かな春の陽射しが 闇を消す

病室だけが 唯一の安住の地
やるせない思いを胸に抱いて
病室に横たわる私に 優しい父の言葉がひびく

わが子を胸に抱く 母の木綿布団
林檎箱と雨戸が 父の胸のように優しく
心をも包んでくれる

身も 心も 寂しさも 包む 両親の愛

そっと見守る 木の葉も 
私も友達だよと はらりと 舞を舞った

PS
今、詩が・・書けました。
でんさんに あげるね。
ポッチ
  1. 2007/03/19(月) 17:22:54 |
  2. URL |
  3. 夢風千 #Z7LMGkjQ
  4. [ 編集]

あんじゅな さんん有り難う

コメント有り難うね・・最初から読んでくれて嬉しいなー・・その中から良いと思うの教えてね・・でんちゃんは(こう呼んでね)少年時代を闘病生活をしていて「健全なる体に健全なる精神が宿る」という格言に反発を感じたんだ・・言わんとすることもわかるけれど・・ね。

お体大切にね。
  1. 2006/01/16(月) 17:11:45 |
  2. URL |
  3. でんどう三輪車 #-
  4. [ 編集]

でんどう三輪車さん、はじめまして

ぼうしさんのブログを通じてやってまいりました。

でんどう三輪車さんのやわらかく暖かい記事に魅力を感じ、はじめの記事から読ませていただいています。

私も『健全な~』の言葉には同様な疑問を抱いたりしました。病気に苦しんだことのない人が言うちょっと傲慢な言葉に思えたからです。世の中には健全な体はではないけれど、あるいは薬に頼らないと生きていけない人もたくさんいますが、そんな人たちが健全な精神を持っていないなどと声を大にして言えないと思います。もちろん、この言葉には大切な意味があるのも分かるつもりですが・・・。

と、まだ読み初めなのでまずは読ませていただきます。宜しくお願いします。
  1. 2006/01/16(月) 13:30:29 |
  2. URL |
  3. あんじゅな #-
  4. [ 編集]

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