桜も 楓も 欅も
そして銀杏も
紅く 黄色く
それぞれ化粧をして
はらはら
はらはら
はらはら
はらはら
とめどなく散っている
少年は
裏山で
東の空を眺めていた
東京はどんなとこだろう
いろいろ想像しながら
寒さも忘れて眺めていた
いつか行ってみたいと
思いながら
突然風が吹いてきて
木の葉が舞い上がり
ムクドリの群れが
驚いて飛び立つように
青い空の中へ消えて行った
一斉に舞い上がった
木の葉は
金色の小鳥だ
冬空の裸木は
やがて北風に
びしびし痛めつけられて
網の目のような梢を
急ぎ足で雲が逃げていく
裸木よ!
暖かい春の来るのを
じっと耐えて待つんか
裸木は
北風に吹かれて
金色の小鳥を
今日も飛ばしている
大きな群れとなり
いつまでも
いつまでも
僕の心の中で
(2005・11・26)
〈この詩は雨さんに贈る)
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- 2005/11/26(土) 05:52:42|
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