太い欅の幹にぴったり
張り付いて
蝉が背中の提琴を奏でて
鳴いている
みーん みーんと一日中
絶え間なく・・・
ひきりなしに
体を震わせ
うるさく鳴いている
風の無い暑苦しい昼さなか
公園の木立は大コーラス
「うるさいぞ」と
蝉に近寄れば
驚いて逃げていった
ピジーと一声張り上げ
顔に小便を引っ掛けて
逃げて行った
もう一匹の蝉が
短い一生を終えて
コーラスは
もう歌いませんと
青い空を見つめるように
仰向けになって落ちていた
それは小さな生き物の
哀愁にみちた
静かな
あまりにも静かな
姿です
いつかは訪れる・僕の姿です
(20005・8・22)
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- 2005/08/22(月) 23:02:20|
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